2016/12/9-14

Ecstatic Zero – Tokyo – Sidd Murray-Clark Exhibition 2016

Ecstatic Zero  - Tokyo - Sidd Murray-Clark Exhibition 20162016/12/9(Fri) -14(Wed)
12:00-20:00
最終日12/14のみ18:00 Close

主催:Star Poets Gallery & Unica Creative Space

 

Opening reception 12/9(Fri) 18:30〜
作家を囲んでのレセプションパーティーです。
お気軽にご参加ください。


 

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瞑想の画家 Sidd Murray-Clarkの個展を開催させていただきます。

当ギャラリーでは、Star Poets Gallery時代から、2009年から個展を開催させていただき7回目の開催となります。

 

Stillness in Process (2009) 

 

Quiescence  <静止> (2010)

 

Inner Lover (2011)

 

trace  量子的熱望 (2012)

 

Emptying the Brush 空の筆 (2013)

 

AIO (2014)

 

The Gate is Open 京都 (2015)

Both sides Now (2015)

 

このようにタイトルを並べてみると、いつも変化しながらも、ある一定の、緊張感のある静寂が流れているのが、読み取れます。

 

と同時に

6年間の間、シドの画風がいつも変化しつづけていることを、お客様にもご意見をいただきます。

その事から、過去の作品を見返すと、その時にしか、手に入れられないものということが起こっています。

絵画という性質を考えると、同じものは一つとして存在しないので、それはとても当たり前のこととも思えますが、一人の作家の画風が固定している事が、ある種の当たり前ともなっている昨今の風潮からみると、彼の画風がバラエティに飛んでいるということ自体が、現代を生き抜く手法を提案しているかの様です。

個展を毎年御覧戴いているお客様から、「勇気をもらえる」というフィードバックを戴く事が多いのですが、Siddの絵画が、どのようにクリエイティブであるか?ということにおいてのサポートになっているのかが、分かります。

 

「今」という時の流れと、そこにいつもあるもの。

 

いつもそこにあってほしいものと言ってもいいのかもしれません。

自分自身の内側にある静寂、に対しての絶対的な信頼。

そしてその奥底にある、わたし達が熱望しているものへ向かう力。

 

表面で、揺れ動く私たちの感情の奥底にあるもの、みつけてあげるのは、あなた自身だと、いつも問いかけているようにも思います。

 

Siddの絵画は、アクリル画を基本に、和紙、墨、アクリル板や様々なミディウムを使い、バラエティに富んだ、質感がわたし達を魅了します。

 

色彩と質感で構成された画面は、しずかに心の奥に忍びこんできます。

一つ一つの質感はわたし達が本当にもとめているものを、見つけ出す過程を見せてくれているようです。欲しいものにたどり着くために、どのようなものが欲しいと思っているのか?と。

 

その絵画と対峙した時に、湧き出てくるもの。

そこに染み渡ってくるもの、そのとこに映し出す「今」の私。

アートで表現するという、静かでやさしいコミュニケーションの可能性を見いだせる作品群。

そこには、自然から私たちが受け取っているものととても近い感覚とも言えるでしょう。

 

今年のタイトルはEcstatic Zero (2016)。

エクスタティックは「恍惚の」「夢中である」という意味です。エクスタティックゼロとはとても魅惑的な言葉ですね。

 

京都の個展からひきつづき展開された、今回の新作はいつにもまして、見えているものと見えていないものを暗示するような、シルクで覆われた、繊細な表現です。

 

個々にとって何が真実なのか?が問われた2016年に、「絶対的な答えをもとめない」という、提案をされているようです。

 

Siddの絵画がどのように心に映し出されるのか?ぜひ皆様と一緒に体験し、プロセスしシェアが出来る場にしたいと思います。

 

今迄、このプロセスを共にサポートしてくださっている皆様へ感謝の気持ちと共に

ご来場をこころからおまちしております。

 

Unica Creative Space 眞田友恵

 

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Message From Sidd Murray-Clark/シド・マリークラークからのメッセージ

 

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今年京都で開催された、私の個展「Ecstatic Zero/エクスタティック ゼロ」は、
アート作品と同様に、そのタイトルが人々の興味を引きました。
個展での雰囲気が、まさにそのタイトルが意味する質を表現していましたが、
タイトルの意味について時おり尋ねられることがありました。

 

このタイトルは、全体性からのヴィジョンとメッセージとして直感的に生まれました。

 

その表現自体がとてもパラドックス(逆説的)な質であることから、挑発的で、ミステリアスでもあります!
そもそも、そのタイトルが何か意味するものがあるのか、ないのか、
それによって、私たちが人生をどのように生きえるかを問いかけます。

人生にその「意味」を探すよりも、自然かつ創造的に生きることこそが、その「意味」に満たされた自分になることを容易にし、それこそ私のクリエイターとしての体験そのものであります。

「Ecstatic Zero/エクスタティック ゼロ」はそのことが、紐解かれるスペースです。

 

 

I enjoyed our chat about trying to put words to describe ‘Ecstatic Zero’…!! …is almost impossible…And how it takes people away from feeling it!
Anyway I have written something for the OAU online magazine, for them to add to Ecstatic Zero exhibition in Tokyo.

 

‘This year my exhibition title ‘Ecstatic Zero’ is provoking as much interest as the art. In Kyoto the atmosphere and the art expressed the quality of the title, but on several occasions people asked me directly about the meaning of it.

 

It was born very intuitively, as a vision and a message from the whole, and by being so paradoxical it is both provocative and mysterious!
It somehow asks whether there is any meaning or not, and how we can live our life accordingly.
It is now my experience as a creator that instead of seeking “a meaning” in life, it is much easier to live naturally and creatively and become that meaningfulness oneself.
‘Ecstatic Zero’ is the space in which this unfolds.’

 

Sidd Murray-Clark

 

Sidd Murry-Clark/シド・マリークラーク Profile

Photo © Satoko Noguchi
Photo © Satoko Noguchi

 

Sidd Murray-Clark is an artist, designer and teacher who works and exhibits his art in Asia and Europe.

 

シド・マリークラークは、アーティスト、デザイナー、そしてティーチャーであり、
アジアやヨーロッパで自身の作品を発表しています。

 

Sidd is an artist writer and teacher.
He shares his creativity to help expand consciousness and sensibility in people’s lives and their environment.

 

シドはアーティストであり、またライター、ティーチャーでもあります。
彼は自らのクリエイティビティを分かち合うことで 人々の人生や環境における感受性と意識の広がりを助けます。
彼は内面の世界と外の世界の両方を探求し、その二つの世界の間にある生き生きしたつながりに働きかけます。

 

BIOGRAPHY

Sidd was born in Edinburgh, Scotland.

His very early years were spent in Singapore, before returning to England for his formal education.

He studied stage design for theatre and television and received a degree at Central School of Art, London.

He then received a post-graduate diploma in art education at London University, and a Calouste Gulbenkian Foundation scholarship.

His creative life has involved landscape and architectural design as well as writing, illustration and graphic design for publishing, while living in many countries both East and West.

He currently lives in Japan, holding exhibitions and teaching inspirational creativity workshops.

 

http://www.siddart.com

 

<経歴>
スコットランド・エディンバラで生まれる。

幼少期をシンガポールで過ごした後、イングランドに戻り教育を受ける。

ロンドンのセントラルスクール・オブ・アートにて、舞台デザインの学位を取得。

後に、カルースト・グルベンキアン財団の奨学金を受け、ロンドン大学のアート教育における大学院学位を取得。

シドの創作活動は、多くの国における在住経験の間に、景観設計や建築デザイン、執筆、出版物のイラストレーションやグラフィックデザインなど多岐にわたる。

2006年より兵庫県西宮に在住。

 

<アートエキシビション略歴>

1976 Beaminster Gallery, Somerset UK
1992-1995 Pune, India
1996

Regency Hotel Group, Maharashtra India

Oberon International Group, India & Singapore

2000 Neoteric Studios, California, USA
2001

Marin Country Open Exhibitions, California, USA

Sausalito Art Festival, California, USA

2002

Living Gallera, solo exhibition, Amsterdam, Netherland

Open Studios Exhibitions, California, USA

2003

Ironstone Gallery, Annual artists exhibition, California, USA

Period Gallery, Nebraska, USA

2004 Tadu Contemporary, New Mexico, USA
2005 Arte-Misia Gallery, Arizona, USA
2006 Arte-Misia Gallery, Arizona, USA
2007 個展 ギャラリーほりかわ(神戸・三宮)
2008

個展 ギャラリーほりかわ(神戸・三宮)

個展 HYGGE SPACE(神戸・三宮)

2009

合同展 ヒルサイドテラスギャラリー(東京)

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

2010 個展 スターポエッツギャラリー(東京)
2011 Aloka Creative Center, Brighton, UK

個展 ギャラリーほりかわ(神戸・三宮)

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

2012

個展 一畑百貨店美術サロン(島根・松江)

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

2013 個展 スターポエッツギャラリー(東京)
2014

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

個展 あじさいギャラリー(神戸・三宮)

2015 個展 オーラソーマインターナショナルカンファレンス(東京)
個展 法然院(京都)スターポエッツギャラリー主催
個展 Unica creative space(東京)Unica creative space・スターポエッツギャラリー主催
2016 個展 アートスペース余花庵(京都)

 

 

Design / Teaching

1974 –1978

Smallworks Theatre Design Group

Lecturer at Central School of Art & Design St Martins, London

1981- 1986 City planning and landscape design, Oregon USA
1988 Book Designer & illustrator for Labyrinth Books Firenze, Italy
1989 Co-authored ‘History of the Future’- published by Simon & Schuster
1989-2000

Returned to India to develop the Osho Meditation Resort, Pune,

Masterplans for eco-recovery parks and large residential projects.

2000 -2004 Neoteric Studios, multi design group in CA, USA

 

<デザイン>

現代バレエと、クラシックバレエのプロダクションに参加 ヨーロッパ、インド)

ランドスケープデザインとガーデンデザイン (インド、アメリカ)

グラフィックデザインとイラストデザイン(アメリカ、イギリスの出版物)

 

<講師経歴>

セントラルスクールオブアートの講師

アメリカ、ヨーロッパ、日本においてペインティングワークショップ開催

 

 

—シドの作品はこちらからご覧になれます。—

 

http://www.siddart.com

 


 

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Past Exhibition@Star Pets Gallery 東京 & 京都

 

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